相双地域とは?
福島12市町村※は、「海側」の太平洋に面した地域と、「山側」の阿武隈山地に囲まれた地域に位置しており、海と山が近いことから、四季を通じて温暖な気候と高地の気候の双方を楽しむことができます。歴史的には、北部は相馬藩、南部は岩城藩に属していたことから、豊かな自然と奥深い歴史が相まって、地域の文化や人々にも、各市町村で共通する面と独自に育まれた面の双方が存在し、様々な面でとてもバラエティに富んだ地域です。
※本サイトでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示等の対象となった12市町村(田村市・南相馬市・川俣町・広野町・楢葉町・富岡町・川内村・大熊町・双葉町・浪江町・葛尾村・飯舘村)を「相双地域」「福島12市町村」と呼んでいます。
相双地域の12市町村
※クリックすると、各市町村のホームページにつながります。
田村市
阿武隈高原の中で自然環境が豊かな上に大都市へのアクセスも良い地域です。
内陸と沿岸の結節点にあり、郡山市やいわき市へのアクセスも良い地域です。自然を活かした農林業の他、ドローン等の新たな産業も立ち上がっています。テレワーク拠点のテラス石森や人材育成塾などの起業支援も整備。子育て支援などライフステージの変化に応じた支援を受けられます
南相馬市
震災以降、南相馬市は「予測不能な未来を楽しもう」というコンセプトで新しいまちづくりを目指しています。
相双エリアの中核都市であり、大規模な医療機関も複数存在し、生活環境も充実しています。
ロボットやドローンなどの研究開発施設「福島ロボットテストフィールド」が立地し、「世界一ロボットの実験がしやすいまち」として、起業支援・就職支援にも注力しています。
千余年の歴史を誇る「相馬野馬追」が有名です。
川俣町
交通の要衝として絹織物の産地として栄えた歴史を背景に文化や人々の交流が盛んなまち。
特に子育て支援制度が充実しており、家族での移住も安心です。アンスリウムの栽培など新しい産業も起きており、川俣シルクや川俣シャモなど町の特産品を活用した起業支援などにも力を入れています。
広野町
12市町村の中では最も南にある広野町のキャッチフレーズは「東北に春を告げるまち」。
冬の平均気温が10度をこえる温暖な気候を生かし、温州みかんや国産バナナ「綺麗」、特別栽培米「ひろの米」を栽培。「教育の丘」には幼保連携型認定こども園「ひろぱーく」、町立広野小学校・広野中学校、トップアスリート育成を行っている県立ふたば未来学園中高一貫校が集積。音楽や美術など様々なイベントも開催されています。
楢葉町
Jヴィレッジをはじめとするスポーツ施設からビジネス・生活関連施設など総合的に整備されています。
日常の買い物に便利なお店や飲食店、クリニックや薬局が入居する「ここなら笑店街」、コワーキングスペースがある交流施設「みんなの交流館 ならはCANvas」、シェアハウス「kashiwaya」、移住相談窓口「CODOU」、スポーツ施設「ならはスカイアリーナ」など充実した施設が整っています。
廃炉産業や新エネルギー産業に関連する事業者などが立地しており、子育てママに嬉しいパートも含め求人も多数。さらに、外国人英語指導があるこども園、町独自教育制度も充実しており、暮らしやすい町です。
富岡町
全長2.2キロにわたる夜の森の桜並木がまちのシンボルです。
東日本大震災及び原子力災害により全町避難を経験し、ゼロからのまちづくりに取り組んでいます。多くの方々に「チャレンジできる場所」、そして「暮らしたい場所」として選んでもらえるよう、子育て世帯奨励金の交付や町立小中学校に通学する児童生徒の就学に要する費用の無償化、住宅取得又はリフォーム代の一部助成、営農を目指す方に対する手厚い支援など、暮らしに関わる幅広い支援制度も充実しています。
川内村
福島県双葉郡の中西部に位置し、雄大な阿武隈高地の山々が連なっています。
耕地は5%と少ないですが、水稲、畜産・高原野菜などの複合経営型農業に適しており、大部分を占める山林は村の重要な資源になっています。商業施設「YO-TASHI」や野菜等を購入できる「あれ・これ市場」など生活環境も整備されています。小中学校の給食無料化や遠距離通学補助など子育て支援制度も充実しており、のびのびと子育てしたいファミリー層の移住が進んでいます。
大熊町
商業施設や診療所が開設し、生活環境も整い始め、インキュベーション施設もオープンしています。
小学校を改築したインキュベーション施設には30を超える企業が入居し、JR大野駅周辺では複合施設の整備が進んでいます。近隣の町にはスーパーや病院があり、無料バスも走っています。産業団地の整備も進んでおり、新たな雇用の創出に力を入れています。 県内初の「ゼロカーボン条例」を制定しており、住宅やEV車購入への町補助創設を検討しています。
双葉町
全町避難から11年半、2022年8月に一部地域が解除され、いよいよ本格的な復興が始動します。
2022年8月に双葉駅周辺の一部地域の避難指示が解除され、役場が駅東の新庁舎に戻りました。駅西には新しい住宅団地の整備が進んでおり、10月から住民の居住が始まっています。新しい産業団地には、2022年5月時点で24社の企業が進出契約を結んでおり、企業立地も進んできています。こうして徐々に人々がまちに戻ってきており、この動きはこれから本格的に加速化されます。
浪江町
地球に優しい最先端テクノロジーを目指す”チャレンジシティ”浪江町。
元来は農業が盛んなまちでしたが、現在は農業だけでなく、「ロボットテストフィールド浪江滑走路」や世界最大級の水素製造拠点などが立地しています。まちの「ゼロカーボン宣言」の下、様々な企業が電気自動車によるスマートモビリティや水素エネルギーの活用など、再生可能エネルギーの地産地消を目指した実証事業が数多く行われています。
葛尾村
山々に囲まれた標高約450mの自然豊かな村です。
商業施設や医療施設などの生活環境は既に震災前と同じレベルにあり、最近では移住者も含めたコミュニティ作りに力をいれています。小さな村だからこそ一人一人のアイディアが尊重されており、住人主役のむらづくりが行われています。 夏季冷涼な気候を活かした農蓄産業が盛んです。
飯舘村
福島県の北東部、阿武隈高原に位置し、豊かな自然に恵まれ四季を堪能できる美しい村です。
自然を生かした畜産業や冷害に強い高原野菜、花卉栽培に力を入れています。福島市や南相馬市など中核都市へのアクセスも良く、仕事や居住環境にも安心です。現在、村は、主体的に地域を守ってくれる方、自然の中で子育てをしたい方、若い力で村の産業を盛り上げてくれる方等の参画による「明日が待ち遠しくなるようなわくわくするたのしいふるさと」の構築を目指しています