東京相双化計画のゆうかです。
2026年9月より、東京相双化計画が始まるきっかけとなったふくしま未来創造アカデミーの5期がはじまっています!
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5期のテーマは「暮らし」と「仕事」の再編集。
そこで本メディアでは、運営メンバーの方々へ福島12市町村やアカデミーに対する想いをインタビューし、ご紹介していきたいと思います!
一人目は編集メンターの宮本さんです。

福島県いわき市小名浜出身。高校卒業後に上京し、音楽業界でアーティストマネジメントや宣伝企画、メディアプランニングなどを経験。その後独立し、現在はいわきと東京の拠点で、企画・イベント・広報を軸にコミュニケーションを生み出すプランナーとして活動している。
福島県いわき市出身、東京都在住。いわき市と東京を拠点に企画イベント制作、広報PRを軸にソーシャルアクションに関わるコミュニケーション・プランナー。音楽業界でアーティストマネジメントや宣伝企画業務を経験後、東日本大震災後に独立。以降、企業・自治体・文化芸術分野におけるコミュニケーション設計やプロジェクト企画運営に従事。
2023年より、福島県浜通りの国道6号線沿いに住む人々の暮らしを食を通じて紐解くドキュメンタリー映画と書籍を制作する「ロッコク・キッチン」プロジェクトを立ち上げ、共同プロデューサーを務める。双葉町のコミュニティ形成事業「ちいさな一歩プロジェクト」、地域活性化団体「MUSUBU」主宰としても活動するなど、地元・福島と関わりながら、人や地域の魅力を伝える活動を続けている。ふくしま未来創造アカデミー5期では「編集メンター」を務め、「くらし」と「しごと」の“再編集”を、編集の現場の視点から受講生とともに考える。
宮本さんご自身について
Q1. まず、現在どんなお仕事や活動をされているのか教えてください。
「コミュニケーション」を軸に、領域を超えて活動しています。
普段はフリーランスで、「コミュニケーション・プランナー」という肩書きで活動しています。プロジェクトやクライアントが抱える課題に合わせて、最適なコミュニケーションのあり方を提案して実践する仕事です。
例えば、浜通りの国道6号線を舞台にした映画『ロッコク・キッチン』のプロデューサーを務めたり、障害のイメージ変容を目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」のイベント企画・制作に携わったり、自治体のプロジェクトを手がけたりと、関わり方はさまざまです。仕事の内容に応じて広報PRやイベントプランナーといった役割に変わることも多いため、一言で説明するのは難しいのですが、現在は東京と福島の二拠点で仕事をしています。


Q2. いわき市のご出身とのことですが、これまで福島12市町村とはどのように関わってきたのでしょうか?
震災をきっかけに「地元」と向き合うようになりました。
私自身はいわき市の出身ですが、母親の実家が富岡町にありました。そのため、「福島12市町村に関わっている」という意識的なものというよりは、もともと日常の暮らしの中で密接に繋がっていた「地元の感覚」が強い場所ですね。
若い頃は音楽の仕事に憧れていたこともあり、「早く東京に出て自分のやりたいことをしたい」と思っていて、地元に戻るつもりはあまりありませんでした。ですが、2011年の東日本大震災をきっかけに、「地元のことを何かやらなければ」という使命感のようなものに駆られたんです。
震災後はいわきで「MUSUBU」という任意団体を立ち上げて、いわき市小名浜地区のボランティアセンター運営や音楽ライブを行ったり、立ち入り制限区域だった富岡町の桜を許可を得て撮影し、仮設住宅をトラックで巡回する写真展「桜の森 夜の森」プロジェクを行ったりと、自分にできる動きを一つずつ重ねてきました。
※「桜の森 夜の森」プロジェクト 参照 https://colocal.jp/topics/think-japan/tohoku2020/20120924_11880.html



宮本さん自身の「暮らし」と「仕事」
Q3. 宮本さんご自身は、これまで「暮らし」と「仕事」の関係をどのように考えてきましたか?
仕事と暮らしは、切り離せない地続きのもの。
私自身は好きなことを仕事にしてきたタイプなので、「仕事」と「暮らし」が明確に分かれている感覚はあまりなくて、どちらもグラデーションのように地続きにある人間なんです。
仕事を選ぶうえで一貫して大切にしているのは、「自分がいいと思えること」「共感できること」をやる、ということです。フリーランスだからこそ仕事を選択できますし、自分の人生のテーマとして「機会格差をなくしたい」「誰にでも選択肢のある社会にしたい」という思いがあります。
自分自身もいままでの経験のなかで、「これを知っていれば、こっちの選択をしたのに」と思うことがありました。そんな育った環境や情報量の差によって、選択肢があることすら知らずに機会が失われてしまう社会構造を見てきたからこそ、自分の手が届く範囲だけでも、環境に左右されずに選べるきっかけを作っていきたいと考えています。
Q4. 宮本さんご自身にも、自分の暮らしや仕事を“再編集”した経験はありますか?
どちらも手放さない。二拠点生活という選択に。
実は震災の2週間後くらいに、当時働いていた会社が突然解散したんです。「これはもう、地元(福島)のことをやれということだ!」と勝手にスイッチが入って地元の活動に飛び込みました。
その後、夢中で地元の活動を続けていたのですが、30歳の手前になったときに「あれ、私が元々やりたかった海外での仕事や音楽の仕事ってどうなったんだっけ?」と立ち止まりました。その後一度海外に出て働いてみたことで視野が広がり、あらためて「やっぱり地元の仕事も面白いし、どちらもやりたい」と気づくことができたんです。そこから東京での仕事と地元での活動をどちらも手放さない「二拠点生活」という働き方へ、自分の暮らしと仕事を再編集していきました。
「編集」って、そもそも何だろう?
Q5. 宮本さんにとって、「編集する」ってどういうことですか?
編集とは、新しい視点をつくること
私にとって編集とは、「新しい視点を得ること」や「キュレーションすること」だと思っています。
例えば同じ地域を訪問するにしても、一人で訪れるのか、誰と一緒に歩くのかによって見えてくる景色や受け取る体験はまったく変わりますよね。誰が案内し、何を見せ、どんな言葉を交わし、何を見るかによって、相手が福島に対して抱く印象や気づきは大きく変化します。その見せ方や見方の角度をデザインし、新しい視点を提示すること自体が「編集」なのだと感じています。
Q6. では、5期のテーマである「暮らしや仕事を再編集する」とは、宮本さんはどんなことだと捉えていますか?
自分の価値観に向き合うための、きっかけを「編集」する
福島12市町村という場所は、まさに自分の暮らしや仕事を自分自身の手で編み直している実践者たちが集まっている地域です。
今回の「ふくしま未来創造アカデミー」でも、フィールドワークでどこへ行き誰の話を聞くかという構成や、受講生に伴走する「フィールドパートナー」の選定など、運営チームの「編集」の視点をかなり反映させています。受講生のみなさんが自分の価値観やテーマに向き合い、新しい気づきを得られるようなきっかけや材料を運営メンバーで丁寧に考えて用意しています。
なぜ「福島12市町村」で再編集するのか
Q7. 自分の暮らしや仕事を見つめ直す場所として、福島12市町村にはどんな面白さがあると思いますか?
福島12市町村は、これからの社会の変化が凝縮している場所。
私は、福島12市町村は「日本や世界で将来起こり得る変化や課題が、先に凝縮して起こっている場所」だと感じています。
住んでいた場所に住めなくなる体験や、ゼロから人が戻ってきたり新しい営みが生まれたりするプロセスは、普段都市部で暮らしていると想像しにくいかもしれません。ですが、そうした大きな変化や問いに向き合ってきた地域だからこそ、何も予備知識を持たずに訪れたとしても、誰もが必ず心にひっかかる何かを感じ取れるはずです。
5期生と一緒に考えたいこと
Q8. 5期生のみなさんへ伝えたいメッセージがあれば教えてください!
一緒に悩み、楽しみながら、自分なりの「次の一歩」を。
「とにかく一緒に楽しい時間を過ごしましょう!」という一言につきますね。「受講生にこう考えてほしい」といった枠を押し付けるつもりはまったくありません。
私自身、東京と福島のどちらの視点も持ち続けたいという欲張りなスタンスだからこそ、みなさんと同じ目線で一緒に悩み、楽しむことができると思っています。フィールドワークや講義を通じて現地の人や景色に出会い、一緒に時間を過ごす中で、それぞれが自分なりの気づきや「次の一歩」につながるものを持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
インタビュー後記
お話を伺う中で感じたのは、宮本さんは自分の大切にしたいことに、強い「軸」を持っている方だということです。そして、そんな運営メンバーが中心となって運営する5期では、訪れる場所や出会う人など、一つひとつの機会が参加者にとって「再編集」のきっかけとなるよう、とても丁寧に考えられていることが伝わってきました。1期生の私も「5期にも参加してみたい!」と思ってしまうほど、5期のこれからのアカデミーがますます楽しみになるインタビューでした。
インタビューへのご協力、ありがとうございました!


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